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本会について

最終更新時間:2012年09月29日 00時41分19秒

本会について

企画案内

タイムテーブル

10:00〜11:00受付開始
11:00〜12:10SFファンのための実験映画in京都「狂った一頁」上映
12:10〜13:20休憩
13:20〜14:30キャラクターが導く未来社会
14:30〜14:40休憩
14:40〜15:40貴方の知らないR・A・ラファティの世界
15:40〜15:50休憩
15:50〜16:50樺山三英インタビュー
16:50〜クロージング

※時間は仮のものです。

SFファンのための実験映画in京都「狂った一頁」上映

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 日本SF映画の原点といえば「ゴジラ」が挙げられることが多いと思われます。しかし、それ以前はどうなっているのでしょう。終戦直後の作品として「透明人間」「虹男」などが発掘されていますが、それよりもさらに以前、戦前にSF映画と呼べるものはなかったのでしょうか。ここに紹介する「狂った一頁」は衣笠貞之助監督による1926年(大正15年)制作の無声映画です。若き日の円谷英二も「円谷英一」名義で参加しました。映画史的には日本初期前衛映画の傑作とされているものですが、今回これを日本SF映画の原点として再評価してみたいと思います。精神病院を舞台とし、特撮満載で描かれるのは「ドグラ=マグラ」の如き観念の世界。それとも早すぎたNWSFか。ともかくも必ずや楽しんでいただけると思います。
 本作品は過去に一度もソフト化されておらず、見たことのある人は少ないと思います。今回、地元京都文化博物館のご協力を得て上映のはこびとなりました。
 なお、この作品は封切上映後長く行方不明になっていましたが、衣笠貞之助監督の自宅から発見され71年にトーキースピード(毎秒24コマ)で映写し新たに音声を加えたサウンド版が作成されました。今回お見せするのはこのバージョンです。
 しかしながら封切り当時の姿はかなり異なりました。サイレントスピード(毎秒18コマ)のためサウンド版59分に対してサイレント版69分となり、まったく違う映画のような印象を受けます。今回は、この59分版と69分版を見比べ、それぞれの魅力を探るという意図も含まれています。京フェスの直後の8日、京都文化博物館にて、サイレント69分版の上映も行います。こちらはライブの演奏も付き、SF大会ではすっかりおなじみとなった増田まもる(日本SF作家クラブ事務局長)+小池照男(映像作家)のユニットによるサウンドも併せてお楽しみいただけます。ぜひ両方を見比べ、それぞれの魅力を感じていただければと思います。(※なお会場の都合上、DV上映となります。ご了承ください。8日の京都文化博物館での上映は16ミリです)
(SF評論賞チーム・高槻 真樹)
出演者/プロフィール(敬称略)
 高槻真樹
「文字のないSF―イスフェークを探して」で第五回日本SF評論賞選考委員特別賞を受賞。歴代の日本SF評論賞受賞者でつくる「SF評論賞チーム」で活動している。
時間
11:00〜12:10

キャラクターが導く未来社会

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 今日、「キャラクター」という概念は、単なるオタク文化やネット文化といった枠組みを超えて、深く社会に浸透しているように思われます。その影響は、フィクションにおける人格の扱いを巡る、いわゆる「非実在青少年」についての議論に象徴されるように、政治の領域にまで及んでいます。こうした状況下で、私たちは「キャラクター」とどのように向き合うべきなのでしょうか。
 本企画では、SFやライトノベルの最前線で活動を続ける作家の方々をお招きして、キャラクターという概念がこれからの表現や社会、ひいては私たちのリアリティそのものにどのような影響や変革をもたらしうるかについて語っていただきます。
出演者/プロフィール(敬称略・五十音順)
 榊一郎
  自称・軽小説屋。著書に『スクラップド・プリンセス』、『まじしゃんず・あかでみい』、『神曲奏界ポリフォニカクリムゾン』、『ザ・ジャグル』など。ゲーム・アニメの脚本も多数手がける。
 新城カズマ
  作家。架空言語設計家。著書に『蓬莱学園』シリーズ、『星の、バベル』、『サマー/タイム/トラベラー』、『15×24』、『ライトノベル「超」入門』など。
 長谷敏司
  作家。著書に『戦略拠点32098 楽園』、『円環少女』、『あなたのための物語』など。最新作『BEATLESS』が10月に角川書店から刊行。
 山本弘
  作家。と学会会長。著書に『時の果てのフェブラリー』、『神は沈黙せず』、『アイの物語』、『地球移動作戦』、『去年はいい年になるだろう』 など。
時間
13:20〜14:30

貴方の知らないR・A・ラファティの世界

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 早川書房から短篇集『昔には帰れない』、国書刊行会から長編『第四の館』が刊行予定のR・A・ラファティ。青心社からも長編『蛇の卵(仮題)』の刊行が予告されています。「抱腹絶倒」「ほら話」として紹介されることの多い氏の作品ですが、本企画では、翻訳家の井上央氏、牧眞司氏、柳下毅一郎氏をお招きして少し異なる視点から語って頂きます。
出演者/プロフィール(敬称略・五十音順)
 井上央
 翻訳家、大学教授。訳書にR・A・ラファティ『悪魔は死んだ』(サンリオ)、『翼の贈りもの』(青心社)など。
 牧眞司
 SF研究家、翻訳家。著書に『世界文学ワンダーランド』(本の雑誌社)など。翻訳にR・A・ラファティ「何台の馬車が?」など。
 柳下毅一郎
 特殊翻訳家、映画評論家。著書に『新世紀読書大全』(洋泉社)、訳書にR・A・ラファティ『地球礁』(河出書房新社)、『宇宙舟歌』(国書刊行会)など。
時間
14:40〜15:40

樺山三英インタビュー

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 今年六月に短篇集『ゴースト・オブ・ユートピア』を出版された樺山三英氏。デビュー作以来の古典作品を下敷きにした独自の手法を用いて描かれる「ユートピア」の風景は、多くの読者の反響を呼びました。本企画では、樺山氏の創作手法や、作品内で繰り広げられる思索の源泉、さらに今後の活動のご予定などについてお話を伺います。
出演者/プロフィール(敬称略)
 樺山三英
 1977年東京都生まれ。作家。代表作に『ゴースト・オブ・ユートピア』『ジャン=ジャックの自意識の場合』など。
 大森望
 翻訳家、書評家。 著書に『現代SF1500冊』、『特盛! SF翻訳講座』、『狂乱西葛西日記20世紀remix』など。『NOVA書き下ろし日本SFコレクション』の責任編集をもつとめる。
時間
15:50〜16:50