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(Sep.30,1998)

京都SFフェスティバル97・アンケート集計

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京フェス運営の今後の指針にしたいということで、
参加されたみなさんにご協力をお願いしたアンケートの結果です。

年齢性別なにで知ったか参加回数
面白かった合宿企画内訳)/ 面白かった本会企画内訳
招待したいゲスト企画要望本会と合宿の順





1.年齢

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42才 1人
41才 1人
40才 1人
39才 0人
38才 1人
37才 0人
36才 0人
35才 0人
34才 5人
33才 2人
32才 2人
31才 2人
30才 0人
29才 2人
28才 2人
27才 4人
26才 1人
25才 8人
24才 2人
23才 5人
22才 6人
21才 2人
20才 1人
19才 2人
15才と138ヶ月1人

平均年齢: 27.3才

 この結果をどうとるかは解釈者の実年齢にも影響されるのかもしれないが(笑)、 意外に若いひとたちが多い、というのが統計をみたときの私的な印象である。 「意外に」ということばで実際の現場との違和を感じるわけ、 それは単に若いひとからのほうがアンケート回収率が高いからという可能性も考えることはできるし、 あるいは会場における年配の方々の存在感がそれだけおおきいからなのだというふうにも解釈できる。 後者についていえば、年配の方々におねがいして積極的に進行をリードしていただいている以上、 ごく自然に醸しだされる雰囲気でもあるといえるし、 一般にそういった傾向は若いひとたちには排他性として映りがちである。 が、こうして数値をみている上では、順調にわかい世代を獲得していくことにもひとまずは成功しているといってもいいと思う。 そもそもこの年の京フェスは、若いひとの率がここ数年のなかでとくに高かったというのは事実らしい。(一条寺)




2.性別

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男 46人
女 5人

 ほぼ男女比は9:1である。ってことは女性が約10%である。ってそんなことは集計をみてもらえばすぐわかるか。 これはたとえば、京大理学部の男女比率にちかいのではある。私はSFファン界の男女比などという数値をしらないし、 そのような統計値がとられたことがあるのか、そもそも定義可能なのかどうかすら判然としない。(一条寺)




3.京フェスをなにで知ったか

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友人先輩から 21人
忘れた 11人
SFマガジン 6人
インターネット 5人
etc. 6人
内訳:京大SF研ML
はまなこんでみた

 集計していて印象にのこっているのは、「先輩から強制的に」といったような表現が散見されたことである(笑)。良くいえば口コミ、そうでなけりゃ、縄でくくって連行された、立場的に逃げられなかった、とまあ成り行きは人それぞれだろう。おっと忘れてはいけないのが、マガジンやらでの地道な宣伝も功を奏してはいるってこと。ここでいうインターネットというのがなにを指しているのか、私はよく判らないのだが、こちら方面でもこれ、こうしてぼちぼちページも作ったりしているのがお役に立っているのだろうと楽観したい。(一条寺)




4.参加は何回目?

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1回 15人
2回 1人
3回 8人
4回 2人
5回 5人
6回 6人
7回 2人
8回 4人
9回 0人
10回 2人
11回 0人
12回 1人
13回 0人
14回 0人
15回 2人
16回 1人
? 3人

 10回以上参加という歴戦のつわものが全体のおよそ1割。4〜5回以上参加が全体の約半数である。 5回以上きているということは、大学に入る前から参加しているようなゴロでもない限りは、 およそ大学SF研なんぞからはとっくに追い出されている、いや卒業しているような連中なわけである。 そういう方々が半数。(一条寺)




5.おもしろかった合宿企画

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ヴァーチャル読書会9人
京フェスの部屋9人
翻訳SFの部屋6人
京都の部屋6人
SFギャラリィ5人
のじりんとあそぼう4人
異世界創造の部屋2人
折り紙2人
ビデオ上映1人
ソラリス1人
企画終了後の雑談1人
どれもよい1人
裏鍋1人
生き霊として参加していたので
記憶に残っていません
1人
若者の部屋しか行ってないので
比較できない
1人



内訳

ヴァーチャル読書会
京フェスの部屋
翻訳SFの部屋
京都の部屋
SFギャラリィ
のじりんとあそぼう
異世界創造の部屋
折り紙
ビデオ上映
どれもよい
裏鍋
若者の部屋しか行ってないので比較できない



 ここで特に解説を要すると思われるのは、「のじりんとあそぼう」という企画であろう。 そもそもこれは公式企画ではなくて、深夜に秘密裏に勃発した謎の合宿非公式企画なのである。 作家の野尻抱介さんを迎えた個人的趣味やゲームの話題からはじまり、 そして果ては何の脈絡もなく喜多哲士さんや小浜徹也さん、三村美衣さん、山岸真さんをまきこんだ ヤングアダルト書評論争にまで発展した。 また、「裏鍋」とは、内輪で恐縮だが単にスタッフルームで食されていた食事のことである。(一条寺)




6.本会で面白かった企画

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宇宙開発とSF 24人
芸術とSFの交点 11人
翻訳SFを語る 9人
SFのジャンル意識について 2人



内訳

宇宙開発とSF
  • この種の話題がSFにとってもっと必要なのではないか
  • 資料をたくさんゲットーしたから
  • うら
  • いねむりしなかったから
  • 例年にない珍しい企画だったから
  • ハードだった
  • 「宇宙に行くのがSFだ」発言
  • 宇宙ネタは良い
  • おきてたから
  • もともと好きなテーマですし。いろいろ新しい話が聞けたから
  • パネラー(松浦氏)の熱意
  • 実体験などの話が面白かった
  • 私がそういう人だから
  • 好きな話題なので
  • 野尻さんの作品が好きだから
  • エンジニアの方の話が普段聞けない感じで新鮮であった
  • 途中で眠らなかった(笑)
  • 現在の宇宙開発の現状を最前線に立つ人々から聞けたこと
  • 最先端科学の高い敷居を取り払ってくれるような話が聞けたので
  • 業界外の人だから
芸術とSFの交点
  • SF作品は意外なトコロに隠れている
  • 高野さんはいい声をしている
  • ウハウハ
  • ストレートなSF好きだった意外さ
  • 内容が一番興味をひかれたものだったから
  • 話の視点が面白い。今のSFを最も良く反映していると思う
  • 音楽談義が面白かった。次回は「音楽とSFの交点」を希望
  • 実体験などの話が面白かった
翻訳SFを語る
  • 伊藤さんの話はたいてい面白い
  • 決意がよかった
  • 伊藤典夫さん
  • 海外SFが好きだから
  • テーマが好きなんです
  • 翻訳SFの生き様が楽しいです
SFのジャンル意識について
  • 三村さんの意見に賛成だが
  • パネラーの意識が飛んでいた
その他
  • バラエティ豊かでよい   水城さんがおもろかった



 宇宙開発の話は、大好評だった。居眠りせずに聞けたという回答がおおかったが、 さしずめゲストの元気で活きのいい熱心な喋りに合宿の疲れによる眠気もさめたという ところであろうか。一方で、SFジャンル意識についての話の評価が低いのは、 早朝の企画のためゲスト、観客ともにまだ頭が覚醒していなかったことにも無関係ではなく、 ゲストの方々もお疲れのところにトークをお願いしてしまった開催者側の反省をも促されるべき点である。(一条寺)




7.京フェスに呼びたいゲスト

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(敬称略)



 ここで声優・池澤春菜さんの名前が多数挙がっているのは注目すべき点である。 おそらく池澤さん本人の、メディア上での読書狂・ディープなSFファンとしての発言や、 SFマガジン上であきらかになった大森望さんとのちょっとしたコネクションを期待しての回答ととれる。 また、根強い人気をほこる谷甲州さんや小林めぐみさん、SFジャンル論では注目の論客・梅原克文さんの名もみうけられる。(一条寺)




8.やってほしい企画は?

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 SFセンター試験は、その採点・集計処理の煩雑さからスタッフには最も不評であり、この年の合宿では実施を見送られた経緯があるが、 参加者側には意外に好評だったようで、再開の要望が根強い。また、若い参加者たちが気楽にたのしめるような、 アニメやヤングアダルトの企画部屋を設けることもそろそろ必要であろう。(一条寺)




9.どっちが先か

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本会  26人 
合宿  13人 

 このような結果になった理由は単純であり、おおむね「合宿で体力を使い果たしてしまうため、(翌日の)本会に身が入らないから」 というものである。しかしそのような意見が圧倒的多数にならないのは、遠隔地からの参加者にとっては、合宿が先の方が都合がよい、 参加しやすいという事情もあるからである。(一条寺)







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